“サアベル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さあべる
語句割合
洋刀50.0%
洋剣25.0%
佩刀16.7%
軍刀8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長崎屋の筋向うの玩具おもちゃ屋の、私はいい花客おとくいだった。洋刀サアベル喇叭らっぱ、鉄砲を肩に、腰にした坊ちゃんの勇ましい姿を坂下の子らはどんなにうらやましくねたましく見送ったろう。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
外を乗り回す人の絹帽子きぬぼうしの光が見えた。洋剣サアベルの音だの、馬のいななきだの、遣羽子やりはごの声が聞えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
再び現役中将になり戻つて腰に佩刀サアベルをがちやがちやさせるやうになつた。
少年等こどもらが好きで、時には、厚紙の軍帽しやつぽやら、竹の軍刀サアベル板端いたつぱしの村田銃、其頃流行はやつた赤い投弾なげだままで買つて呉れて、一隊の義勇兵の為に一日の暇をつぶす事もあつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)