“クーム”の漢字の書き方と例文
語句割合
教父100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教父クームや娘とともに御多分にもれずその仲間だつたが、強つて彼等といつしよに家へつれて行つて泊めてくれとせがむ連中を同道して
やがて、我がチェレヸークの眼前へ、後ろ手にいましめられて、数名の若者に引つ立てられた、見るも痛ましい教父クームの姿が現はれた。
「へつ、勝手にさせるもねえもんだ! ぢやあ、なんだつておめえ、彼女あいつを近づけてしまつたのだい?」教父クームは冷やかにさう答へた。
「おい、おつかあ、あすこの馬車から水筒を持つて来てくんなよ!」さう、教父クームはいつしよに戻つて来た自分の女房に呍ひつけた。
これだけ話せば、この思ひがけない女房かみさんに飛び出されて、織匠はたや教父クームがどんなにおつ魂消たかは、蓋し思ひ半ばに過ぐるものがあらう。
「野豚だと! おい、まるまる一匹の野豚だとよ!」さう言つて、織匠はたや教父クームをゆすぶつた。「だが、何もかもお前さんのせゐだよ!」