“カチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かち
語句割合
徒歩50.0%
16.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵部大輔ヒヤウブタイフ大伴家持は、偶然この噂を、極めて早く耳にした。ちようど、春分シユンブンから二日目の朝、朱雀大路を南へ、馬をやつて居た。二人ばかりの資人トネリ徒歩カチで、驚くほどに足早について行く。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
即、相手は、どう言ふ弱点を有つて居るか、其弱点を自分はよく知つて居る、と言へば、カチになるのである。汝は何時出来た。お前は何時どうした。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此神、天智の御代に、坂本へ影向せられたが、大津の八柳で疲れて、カチあるきもむつかしくなつた。其で、大津西浦の田中恒世の釣り舟に便乗して、志賀唐崎に着かれた。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カチグリというものがある。カチとはくことで、すなわちクリの実を干し搗いて皮を去りその中実なかみ(胚を伴うた子葉)を出したものである。それには普通にシバグリを用うる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)