“やまがつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤマガツ
語句割合
山賤61.5%
山樵26.9%
樵夫7.7%
山賊3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(梢より先ず呼びて、忽ち枝より飛びくだる。形は山賤やまがつ木樵きこりにして、つばさあり、おもて烏天狗からすてんぐなり。腰に一挺いっちょうおのを帯ぶ)
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
六波羅衆としますれば、まことの天狗は打ち取れなかったとありましては、時めく太政だじょう入道殿のご威勢にかかわりますから、山樵やまがつや猟師などの、山男にひとしい土民の首を
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その習慣はここにしるされた山上無人の邸にも充分に現れているのでありますが、いずれにせよ高々猟師か樵夫やまがつの住居を予想してきたものが、今日我々古代文化の研究者さえも眩惑する
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「古来山に宿るものは山賊やまがつ山伏やまぶしたぐいにかぎります。豊臣秀吉公や徳川家康公が富士登山をしたという史実がございますか? 大名だいみょう狩座かりくらのほかに山野を跋渉ばっしょういたしません」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)