“やくろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬籠86.4%
弥九郎4.5%
薬蝋4.5%
藥籠4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去定と登、それに薬籠やくろうを背負った竹造もいっしょで、伝通院の裏を大塚へぬけ、寺と武家の小屋敷の多い町を、音羽のほうへと向かっていった。
云うまでもなくそれは、鈴鹿の下りで是非にと頼まれ、余儀なく連れ帰って召使っている、例の大蛇嶽闇右衛門こと弥九郎やくろうのことをいうのであった。
だだら団兵衛 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
亡骸なきがらはプリゴネと称する薬草の液に浸し、麝香草じゃこうそうの花を詰めて腐敗をふせぎ、金銀を象嵌ぞうがんしたる瑪瑙めのうの寝棺に納め、さらにこれを桃金花てんにんかの木にてつくれるかくに入れ、薬蝋やくろうをもって密封し
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
扨寶珠花屋八五郎は後藤の出行しのち早々さう/\下男の彌助にいひつけまづ燒酎せうちう鷄卵たまご白木綿等しろもめんとう買調かひとゝのへ夫より外科げくわへ怪我人ある趣き申つかはし招きけるに醫師いしは幸ひ在宿ざいしゆくなればとて彌助に藥籠やくろう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)