“やうかんいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
羊羹色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色の青白い、少し病的ではあるが娘に似た立派な顏立ちで、羊羹色やうかんいろになつた羽織、膝の拔けかゝつたあはせ、疊も唐紙も、淺ましく古びて、貧しさは思ひやられます。
いかにも着實さうで、羊羹色やうかんいろの紋附と共に、何んの疑念も不平もなく、忠義一途に世にりた姿です。
前ぶれ通り、存分に野暮つたい四十五六の武家、羽織の紐を觀世縒くわんぜよりくゝつて、山の入つたはかま、折目高の羽織が、少し羊羹色やうかんいろになつてゐやうといふ、典型的な御用人です。