“もんちやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悶着33.3%
悶著16.7%
捫懌16.7%
捫択16.7%
紛着16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも少々のことは黙過したが、今度のことは我慢がならずにひと悶着もんちやく起したのらしいが、かしこい継母は巧みに言ひぬけたに違ひないのであつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
だが亭主の方は、かうした悶著もんちやくにはもう疾の昔から馴れつこになつてゐたので、依怙地に黙りこくつて、いきり立つ女房の取りのぼせた言葉にはまるで取り合はなかつた。
そんな捫懌もんちやく最中に、狭山さんの方が騒擾さわぎに成りましたんで、私の事はまあどうでも、ここに三千円と云ふお金が無い日には、訴へられて懲役に遣られると云ふんですから、私は吃驚びつくらして了つて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あ、いた! さう強くくから毎々球がころげ出すのだ。風早の球はあらいから癇癪玉かんしやくだまと謂ふのだし、遊佐のは馬鹿にやはらかいから蒟蒻玉こんにやくだま。それで、二人の撞くところは電公かみなり蚊帳かや捫択もんちやくしてゐるやうなものだ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
とても面白おもしろ競漕きやうそうなどは出來できない、時々とき/″\やつてたが、「ハンデー」やら其他そのほか樣々さま/″\遣繰やりくりやらで、いつも無邪氣むじやき紛着もんちやくおこつて、墨田川すみだがは競漕きやうそうやう立派りつぱにはかぬのである。