“もみじやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
紅葉山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんもりとした紅葉山もみじやまをまともに見てから、その眼を右へ引いて行って、これが西丸……その西丸と、紅葉山との間を、七兵衛は暗いところから睨めているらしい。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
父が流行はやりの長い刀をぶっこんでいた時分、明渡あけわたされた江戸城の守備についていた時、苑内紅葉山もみじやまに配置してある鹿の置物をねらうちにしたものもあるとかいうほどだから
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
紅葉山もみじやまの一角をめぐって、ここまでつづいた長い道灌堀どうかんぼり、その水草のなかを半分はもぐって、本丸にたどりついた駿河太郎は、当代の将軍、徳川家光とくがわいえみつを討って取ろうという、おそろしい大望にもえて
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)