“もぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藻草56.3%
40.6%
3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藻草もぐさが静かに揺れている水の中をのぞくと、ひらたという躯の透明な小さい川蝦かわえびがい、やなぎばえだの、金鮒などがついついと泳ぎまわっていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
すぐ小さい香筥こうばこをとり出した。それにきのうのもぐさが入っている。有無をいわさず帝に迫って、彼女の白い手はもう御衣おんぞのお背を脱がせにかかる。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、七はもぐさのようなものを手にからみつけて、はる下流しもの岸へ泳ぎついていた。泣く力もない白い腕が、彼の足に巻きついたまま水際をぐんにゃりと離れた。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)