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もえぎにおい
ふりがな文庫
“もえぎにおい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
萌黄匂
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萌黄匂
(逆引き)
その一つは、
萌黄匂
(
もえぎにおい
)
の
鎧
(
よろい
)
で、それに
鍬形
(
くわがた
)
五枚立の
兜
(
かぶと
)
を載せたほか、
毘沙門篠
(
びしゃもんしの
)
の両
籠罩
(
こて
)
、
小袴
(
こばかま
)
、
脛当
(
すねあて
)
、
鞠沓
(
まりぐつ
)
までもつけた本格の武者装束。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
重代のきせなが
唐革縅
(
からかわおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
をかつがせ、自分は赤地の錦の
直垂
(
ひたたれ
)
に
萌黄匂
(
もえぎにおい
)
の鎧を着こみ、
金覆輪
(
きんぷくりん
)
の鞍置いた
連銭葦毛
(
れんせんあしげ
)
に乗った姿は、絵にも筆にも及び難しと人々は賞めそやした。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
つまり、中央の
萌黄匂
(
もえぎにおい
)
が廻転したので、その
肩罩板
(
そでいた
)
が隣りの肩罩を横から押して、その具足も廻転させ、順次にその波動が最終のものにまで伝わっていったのだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
この夜の信連の装束は、
萌黄匂
(
もえぎにおい
)
の腹巻をつけ、上には薄青の
狩衣
(
かりぎぬ
)
、腰には
衛府
(
えふ
)
の太刀。やがて午前零時、騎馬の音が門外に近づいた。源大夫判官兼綱と、出羽判官光長の率いる三百余騎である。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
この時、衣の下に
萌黄匂
(
もえぎにおい
)
の腹巻を着こみ、大太刀を無造作に差し、白柄の長刀を突き立てた僧が進み出ると大音声をあげた。乗円坊の阿闍梨慶秀という者、真海をはったとにらみつけながらいった。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
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