“もうしいで”の漢字の書き方と例文
語句割合
申出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落ち着けて聴いて下さいませ! 妾、あの、大変お気の毒ではございますけれども、よく/\考えて見ましたところ、貴君あなたのお申出もうしいでに応ずることが出来ないのでございます。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
丹波丹六はA教授に対して、厳重に答案の再審査を求めましたが、もとよりそんな申出もうしいでは容れられるはずもなく、野球の審判と同様で、教授の採点は神聖冒すべからざるものになっているのでした。
別段悪いことでもないし、若しそれを拒絶したら学資が途絶とだえるので、僕は何の考えもなくこの申出もうしいでを承諾した。そうして、僕の呪われた研究が始まったのだ。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)