“まもりぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
守袋81.8%
守護袋18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臥所ふしどの上に倒れた二人は、しばらく死骸しがいのように動かずにいたが、たちまち厨子王が「姉えさん、早くお地蔵様を」と叫んだ。安寿はすぐに起き直って、はだ守袋まもりぶくろを取り出した。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お信乃が取出したのは、子供らしい大きな守袋まもりぶくろ——男の手縫らしい縫目をほぐすと、中から現はれたのは、お信乃のへそ書きと、それに三枚のお守札まもり、それから一枚の手紙でした。
お綾の手に、抜いた刀はなかったが、貴婦人は二の腕にはめた守護袋まもりぶくろ黄色きんの金具をおさえていたっていう事です。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母から吩咐いいつかって来た包みを解き、中から重箱に入れた麦の打菓子うちがしと、関の観音の守護袋まもりぶくろとを添えて
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)