“まづい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不味25.0%
不妙25.0%
拙劣25.0%
蕪拙25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の前には地酒の不味まづいのながら、二三本の徳利が既に全く倒されてあつて、名物の蕎麦そばが、椀に山盛に盛られてある。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
斯様打解けて仕舞ふた上は互に不妙まづいことも無く、上人様の思召にも叶ひ我等おれたちの一分も皆立つといふもの、嗚呼何にせよ好い心持、十兵衞きさまも過してくれ、我も充分今日こそ酔はう
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
園藝をしても拙劣まづいものを作り、其の他謠曲にしても、和歌にしても、又三味線にしても、種々の娯樂を取るに、いづれも最低最下のところで終る人がある。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
私の歌ですか……ホホ蕪拙まづいですよ。伏見の騒動の当時咏んで龍馬に見せたのが一ツあります。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)