“ふるだんす”の漢字の書き方と例文
語句割合
古箪笥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜の目も寝ずに五十両たらずかと思うても、矢張やはりまとまった金だ。持て帰って、古箪笥ふるだんすの奥にしまって茶一ぱい飲むと直ぐ畑に出なければならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
部屋の隅にある古箪笥ふるだんすに眼をつけるとそつと立ち上がつて、その上の何やら斑點しみのあるのを透して見た上懷ろ紙を出して靜かに拭きました。
女房のお靜は、母親から讓られた自分の古箪笥ふるだんすの中味の事などを考へて居りましたが、裸になつて賣つたところで、十兩とまとまるかどうか、甚だ覺束ないことです。