“ふるぎれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敝布33.3%
古切16.7%
古布16.7%
古片16.7%
古裂16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此等の古紙は何れも純然たるリンネンの敝布ふるぎれを原料として、決して樹皮などの生纖維を混和して居らぬことが判明した。
紙の歴史 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
古切ふるぎれを継ぎ合わせて作ったあわせに、やはり継ぎはぎだらけの半幅帯をしめているが、それはどんな乞食こじきよりもあさましくみじめにみえた。
四つにむすんだ古布ふるぎれのあいだから時代のついた木箱の肌を見せて、ズシリと畳にすわっている箱包みは……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
横浜へ来てから、さんざん着きってしまった子供の衣類や、古片ふるぎれ我楽多がらくたのような物がまたこおりも二タ梱も殖えた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
終りにもう一つこの辺の民具として、他にないものの一つに、古裂ふるぎれのみで作った背中当せなかあてがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)