“古裂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぎれ40.0%
ふるぎ40.0%
ふるぎれ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、老人は女物の古裂こぎれで作った色のさめたお納戸縮緬なんどちりめん襟巻えりまきの中へ寒そうに首をちぢめて、やに下った形で云った。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
軸には花梨かりんの木が用いてあり、表装には金襴きんらん古裂ふるぎれが使ってあって、何となく秘品の紐を解く気持をいだかせられる。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
終りにもう一つこの辺の民具として、他にないものの一つに、古裂ふるぎれのみで作った背中当せなかあてがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)