“ふていさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不体裁90.9%
不躰裁9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして自分は比較する気もなく、不体裁ふていさいなる洋服を着た貴族院議員が日比谷の議場に集合する光景に思い至らねばならぬ。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
金博士の設計になるものが、未だかつて、動かなかったという不体裁ふていさいな話を聞いたことがない。
女の匂をぎ廻して頭髪かみ香水かうすゐの匂をさせてゐるやうな浮ついた眞似をするのでもなければ、麦酒ビールウイスキーの味を覺えて、紅い顏をして街頭まちをうろついて歩くやうな不躰裁ふていさいな眞似をするでも無い。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)