“びんだらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
鬢盥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その窓の下には手箒てぼうきが掛けてあつて、その手箒の下の地面即ち屋外には、鬢盥びんだらいと手桶のやうなものが置いてある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
また並び床といって、三十軒も床屋があって、鬢盥びんだらいを控えてやっているのは、江戸絵にある通りです。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
変ったといっても店の体裁ていさいや職人小僧のたぐい、お客の扱いに別に変ったところはなく、「銀床ぎんどこ」という看板、鬢盥びんだらい尻敷板しりしきいた毛受けうけ手水盥ちょうずだらいの類までべつだん世間並みの床屋と変ったことはない。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)