“ひょうしぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
拍子抜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから何となく拍子抜ひょうしぬけのした、しかもどこかに物足らなそうな不安の影を宿している津田の顔を見て、ふと気がついたような調子で云った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坊主はこちらへ背を見せたまま、「誰じゃい?」とただ声をかけた。伝吉はちょいと拍子抜ひょうしぬけを感じた。第一にこう云う坊主の態度はあだを持つ人とも思われなかった。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お鍋に聞けば、一旦いったん帰ってまた入湯に往ったという。文三すこ拍子抜ひょうしぬけがした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)