“ひとひざ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一膝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女将が眼を白くして首肯うなずきながら襟元を突越した。椅子の上から一膝ひとひざ進めた。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もう一膝ひとひざ私が乗り出したといったならば、もはやこれ以上くだくだしくいわずとも、この物語がこの病青年から出たものであるということは、読者にもおわかりになったであろうと思われる。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
一膝ひとひざにじり出た。そして志津子夫人は涙ぐんだ。どれだけ会いたかったことか。どれだけ待っていたことか。身じまいをしている間も、そわそわして、あれも話そうこれも語ろうと考えていたのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)