“ひっちぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引断66.7%
引千切16.7%
扯断16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿墨を洗う気で、楊枝の房を、小指をねてむしりはじめたが、何をれたか、ぐいと引断ひっちぎるように邪険である。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
柔かい草の苗と同じように、竹の棒を何の苦もなく引千切ひっちぎって棄ててしまいます。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
北条氏のほかに、まだ一かたまりの結ぼれがあって、工合好く整理の櫛の歯にしたがって解けなければ引ッコ抜かれるか扯断ひっちぎられるかの場合に立っているのがあった。伊達政宗がそれであった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)