“はかばか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捗々94.6%
果敢々々5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
便が少しよくなるかと思うと、また気になる粘液が出たり、せっかくさがった熱が上ったりして、はたで思うほど捗々はかばかしく行かなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この問いに対して、お浪は捗々はかばかしい返事をしなかった。彼女はお仙が出してくれた団扇をいじくりながら、黙って俯向いていた。
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼はエリス教授を満足させるほどの果敢々々はかばかしい答もしなかった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
果敢々々はかばかしきしるしみえぬに、ひたすら心を焦燥いらちけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)