“ねこばば”の漢字の書き方と例文
語句割合
猫婆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「とんでもねえ野郎だ。手前は人間が正直だけがせめても取柄だと思ったら、こんな素性の知れない金を、猫婆ねこばばを極めさせようというのか」
恐らく、一人だけに頼んだのでは、猫婆ねこばばされるおそれが充分にある故、老人は万全を期して三人に同じ事を委嘱したのであろうと。
南島譚:03 雞 (新字新仮名) / 中島敦(著)
拾ってそうして我が物とすれば、これは猫婆ねこばばというものであって、泥棒に準じた罪に置かれることは米友もよく知っている。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)