“にびいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鈍色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜目にもそれと知れる鈍色にびいろの小狩衣を薄手に着こなし、葡萄牙渡りの悪魔でもんの面甲をつけた男があらわれたと見るうちに、潜戸から行子が走りだしてきて
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
雨の日の暮れ易い空は、いつかもうどす黒い夕闇がのしかかって、沼の水ばかりが鈍色にびいろに光っていた。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
森も畑も見渡すかぎり真青になって、掘立小屋ほったてごやばかりが色を変えずに自然をよごしていた。時雨しぐれのような寒い雨が閉ざし切った鈍色にびいろの雲から止途とめどなく降りそそいだ。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)