“にえがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
贄川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがあとの贄川にえがわだか、峠を越した先の藪原やぶはら、福島、上松あげまつのあたりだか、よくはかなかったけれども、その芸妓げいしゃが、客と一所に、鶫あみを掛けに木曾へ行ったという話をしたんです。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寺尾等秩父郡の村々には氷雨塚と称うるものはなはだ多く、大野原には百八塚などいうものあり、また贄川にえがわ、日野あたりには棒神と唱えて雷槌いかずちを安置せるものありと聞きしまま、秩父へ来し次手ついでには
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼が贄川にえがわや福島の庄屋しょうやと共に急いで江戸を立って来たのは十月下旬で、ようやく浪士らの西上が伝えらるるころであった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)