“なりひら”の漢字の書き方と例文
語句割合
業平100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、その間だけは恋の無常さえ忘れていると申してもよい。じゃによって予が眼からは恋慕三昧れんぼざんまいに日を送った業平なりひらこそ、天晴あっぱれ知識じゃ。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
業平なりひら橋を渡って数丁行くと、とある山側のやしきへいから枝をさし出した一本の桜が、早くも見事な花を着けているのに心づいた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
業平なりひらという人は文芸に優秀なることは言うまでもないが、その人となりについてどれほど根底のたしかな人か知らんが、その臨終りんじゅうになって
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)