“なかあん”の漢字の書き方と例文
語句割合
中姉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だからもう啓ちゃんも疑念を晴らして安心している。恐らく今では中姉なかあんちゃんにこんな手紙を書いたことを後悔しているであろう。———
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
何にしても中姉なかあんちゃんに一遍様子を見に来て貰いたい、と、雪子とうさんはっしゃっていらっしゃいます、と云うのであった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
中姉なかあんちゃんからわたしに電話が懸ったことも分っているから、そのうちには帰るであろう、わざわざ今から来てくれるにも及ぶまい、と云う。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
幸子のことを「中姉なかあんちゃん」、雪子のことを「雪姉ゆきあんちゃん」と呼びならわしたが、その「ゆきあんちゃん」が詰まって「きあんちゃん」と聞えた。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
中姉なかあんちゃん、まだかいな、もう五時になるやないの、と、妙子がさすがに気をんでホテルから懸けて来たのであった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
阿呆あほらしい。———この手紙のことやったら、中姉なかあんちゃんに云付いつけてやる云うて、こないだからおどかされててんわ」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)