“とらざう”の漢字の書き方と例文
語句割合
寅藏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに昨夜ゆうべは、越後屋のめひでお糸といふのが急病で、下男の寅藏とらざうは在所へ歸つて留守だし、小僧や下女では夜のことで役に立たず、親切者の金次郎が
んな事を言つて、寅藏とらざうはニヤリと笑ふのです。平次は寅藏の姿が見えなくなると、八五郎を呼んで
留守番をして居た下男の寅藏とらざうは、自分の部屋で、はりに首を吊つて自殺し、用箪笥ようだんすの錠前は壞され、その中に入れてあつた手文庫の封が切れて、御墨附と短刀は、眞つ赤な僞物と變つて居たのです。