“とこいた”の漢字の書き方と例文
語句割合
床板100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木枯こがらしすさまじく鐘の氷るようなって来る辛き冬をば愉快こころよいものかなんぞに心得らるれど、その茶室の床板とこいた削りにかんなぐ手の冷えわたり
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
四月二十八日にはそれまで館の居間の床板とこいたを引き放って、土中に置いてあったかんき上げて、江戸からの指図さしずによって、飽田郡あきたごおり春日村かすがむら岫雲院しゅううんいん遺骸いがい荼毗だびにして、高麗門こうらいもんの外の山に葬った。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
木枯凄じく鐘の音氷るやうなつて来る辛き冬をば愉快こゝろよいものかなんぞに心得らるれど、其茶室の床板とこいた削りにかんなぐ手の冷えわたり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)