“とうや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トウヤ
語句割合
陶冶50.0%
頭屋11.1%
当夜8.3%
洞爺8.3%
冬夜5.6%
十箭2.8%
東冶2.8%
燈夜2.8%
蕩冶2.8%
鍛冶2.8%
頭家2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教育は人格を陶冶とうやする方法であるが、人格を陶冶するにはその被教育者の投ぜられたる特殊の境遇事情に適応することを必要とするのである。
世襲の祭り人がきまってしまう迄は、もとはやはり順まわりに頭屋とうやに集まって、厳粛に祭の夜を守っていたのかと思う。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すると当夜とうやは、映画えいがつたのだとこたえたが、映画えいが題名だいめいをきくと、すぐにこたえられない。たん西部劇せいぶげきだといつたが、テクニカラーかどうか、の質問しつもんではすらすらと
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
ここで沼と言っているのは洞爺とうや湖のことで、寒いぞよ寒いぞよと繰返しているのは、そこのぬしが竜蛇だからである。
えぞおばけ列伝 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
冬夜とうや電燈のもとに原稿紙に向へる時、ふと心に浮かびたる学校友だちのことばかりなり。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ほほう、おいでじゃな。何かは知らぬが退屈払いして下さるとはかたじけない。しかしじゃ。十箭とうやのうち五本も射はずすナマリ武士が、人がましゅう鯉口切るとは片腹痛かろうぞ」
『後漢書』東夷列伝に、〈韓の東南大海中にあり云々、その地おおむね会稽かいけい東冶とうやの東にあり、朱崖儋耳たんじと相近く、故にその法俗多く同じ云々、土気温暖、冬夏菜茹さいじょを生じ牛馬虎豹羊じゃくなし〉。
よく見ると、燈夜とうやに街をかついで歩く、あの大きな竜燈りゅうとうである。長さはおよそ四五間もあろうか。竹で造った骨組みの上へ紙を張って、それに青と赤との画の具で、華やかな彩色が施してある。
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
昔読んだ物語の中の場面などを思いうかべながら蕩冶とうやな感じを歌にまとめようとした多くの人々に比べて、まるで別な精神の径路を歩いていた人に見えるのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
先生がその詩情を培い詩魂を鍛冶とうやされるために常に読誦される海外の詩篇を、愛誦のあまり訳出されたものの一巻がある。
「珊瑚集」解説 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
頭家とうやでは神酒みき燈明とうみょう供物くもつを用意する他は、ただその食べ物の世話をするだけである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)