“てっぴ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄扉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
築地外科病院の鉄扉てっぴは勿論しまって居た。父のと思わるゝ二階の一室に、ひいた窓帷まどかけしに樺色かばいろの光がさして居る。余は耳を澄ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一同は、ワッといって、入口のの方へ、先を争って駆けだした。ガラガラと、重い鉄扉てっぴが、遠慮会釈えんりょえしゃくなく、引き開けられる物音がした。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
人形大尽勘兵衛は、名人の出馬を得たのにもうほくほくでしたから、ただちにかぎを錠にはめて、鉄扉てっぴと見える大戸前をあけにかかりました。