“つづれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襤褸82.1%
14.3%
繿縷3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四歳にしかなるまいと思われる小娘であって襤褸つづれてはいるが金襴きんらんらしい幅のせまい鉢の木帯をしめ、たもとのまるい着物を着ているのである。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に宋代以後に貴ばれた刻絲の如きは、即ち京都で謂ふつづれであるが、此等は裱裝切などに使用せられて現存して居るので、之を文獻に引き合はすことが難くない。
染織に関する文献の研究 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
繿縷つづれの袖に置く露の、そればかりが悲しき涙か。錦繍にしきの上に散る玉は、よしや生命の水なるも、飾れるものにあやまたれ、何ぞと人の問はぬにも、心は千々に砕くるなる。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)