“ちょうつがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝶番96.1%
蝶交3.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はその場合、その場で腰を抜かしてしまったのでは逃げられないから、腰の蝶番ちょうつがいだけをしっかりさせて置いて、逃げた逃げた。
老狸伝 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
逆に蝶番ちょうつがいをはずして、ドア全体を動かすという着想を、いっそう拡大したもので、人の意表を突くパラドキシカルな機智というべきであろう。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
長持の蓋には穴の開いた蝶交ちょうつがいの金具がついていて、それが下の突出した金具にはまる仕掛けなのだが、さっき蓋をしめた時、上に上げてあったその金具が、偶然おちて
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
心利いた一人が蝶交ちょうつがいをはずすと、ドアは何なく開いた。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)