“ちょうつが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝶番77.8%
蝶交22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「思った通りだ。蝶番ちょうつがい細工、崖の色合いによくにせて、ちゃんと水門が出来ていやがる」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
左右の腿を取りましたらば今度は親指と人差指とて鳥の手即ち羽の骨を引出すようにして肩の骨の蝶番ちょうつがいを截り放します。こういう風に引出す心持こころもちにしていると蝶番いが直ぐ離れます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
恐ろしい音を立てて、二三度部屋がゆれたかと思うと、ドアは蝶交ちょうつがいから離れて、外の廊下へ倒れてしまった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
巨人の指の関節は、一種の蝶交ちょうつがいになっていて、機械仕掛けによって屈伸自在なのだ。何しろ電柱ほどもある指、それが機械で動いているのだから、小さな人間の力ではどうすることもできない。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)