“ちっぷく”の漢字の書き方と例文
語句割合
蟄伏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくのごとく数多あまたの才俊豪傑をして餓吻がふんを鳴らさしめ、数多の憂世慨時の人物をば草莽そうもう蟄伏ちっぷくせしめ、その領内の百姓の肝脳をば絞りたるか。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
湖水の西のふちには九つの頭を有する悪龍が棲んでいて、土地の少女を其の生贄いけにえとして取りくらっていたが、満巻上人の神呪しんじゅによってさすがの悪龍も永く蟄伏ちっぷく
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
即ち醜体しゅうたい百戯、芸妓と共に歌舞伎をも見物し小歌浄瑠璃をも聴き、酔余すいよ或は花を弄ぶなどウカれに淫れながら、内の婦人は必ず女大学の範囲中に蟄伏ちっぷくして独り静に留守を守るならんと
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)