“ちぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知行87.9%
地形9.1%
知教3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平太郎は知行ちぎょう二百石の側役そばやくで、算筆さんぴつに達した老人であったが、平生へいぜいの行状から推して見ても、うらみを受けるような人物では決してなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
此間はなんじを大公儀の隠目付かくしめつけと思ひあやまり、一旦の遠慮に惜しきやいばを収めしが、其後そののち藩命をこうむりて、あまねく汝の素性行跡を探りしに、画工といつわつて当城下の地形ちぎょううかがふのみならず
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
また、大和からは、知教ちぎょう教円きょうえんの二僧が同時に差し立てられ、これも獄舎へ投げ込まれる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ前月の六月には、六波羅からこの鎌倉表へ、——日野俊基としもとをはじめ、宮方陰謀の重大犯とみなさるる僧の文観もんかん、忠円、知教ちぎょう遊雅ゆうが円観えんかんなど——あまたな縄付がぞくぞく押送おうそうされていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)