“たろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太郎94.4%
田老5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして太郎たろうさんのあかい実のような頬や、若い草のような髪の毛をそよそよと吹いた。けれど子供は、何も知らぬほど深く眠っていました。
(新字新仮名) / 竹久夢二(著)
その中でいちばん大きい、猅猅ひひのようなかたち大猿おおざるを、しっかりとさえつけたまま、六部ろくぶもしっぺい太郎たろうたおれていました。
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
かの海岸は八戸以南田老たろうまで、洪積紀の海蝕台地が連続しており、それが南下するほど幅狭くなって行く。その海蝕面は至極平坦で、多くの場合に草地か山林である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
宮古の北方に位する田老たろう村は、昭和八年の津浪の時、非常な損害をこうむった所であるが、津浪のあった夜、この村の沖で漁をしていた漁夫によると、海鳴りが聞こえ、サメ縄がパタパタ鳴り
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)