“たゆげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弛気50.0%
絶気50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今までの精気は跡形もなく、顔の血の気は名残りなく消え、足の運びさえ弛気たゆげである。据わった瞳を当てなしに注ぎ、右へよろめき、左へよろめき、西に向かって歩くのである。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すさまじき谷川の響に紛れつつ、小歇をやみもせざる雨の音の中に、かの病憊やみつかれたるやうの柱時計は、息も絶気たゆげに半夜を告げわたる時、両箇ふたりねやともしたちまあきらかに耀かがやけるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)