“たびがっぱ”の漢字の書き方と例文
語句割合
旅合羽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(地図参照)伝吉は現在平四郎の浄観じょうかんと云っているのも確かめた上、安政六年九月七日なのか菅笠すげがさをかぶり、旅合羽たびがっぱを着、相州無銘そうしゅうむめい長脇差ながわきざしをさし、たった一人仇打ちののぼった。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
旅合羽たびがっぱをひらひらさせて、唖の男の駈けてゆく彼方かなたから、これも山馴れたわらじばきで、スタスタと急いで来る姿が見えます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伝吉はまず雨落あまおちの石へそっと菅笠すげがさ仰向あおむけに載せた。それから静かに旅合羽たびがっぱを脱ぎ、二つにたたんだのを笠の中に入れた。笠も合羽もいつのにかしっとりと夜露よつゆにしめっていた。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)