“たくま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
95.2%
琢磨2.6%
詫間0.7%
0.2%
宅馬0.2%
0.2%
0.2%
託磨0.2%
詑摩0.2%
詫磨0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手足にも胸にもたくましく毛が生えているし、ひげもずいぶん濃い。一日でも剃刀かみそりを当てないと、両頬の上のほうまで黒くなるのであった。
四日のあやめ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「では、如何なる苦行を積み、琢磨たくまの功を経ましても、所詮この大望は遂げられまいと仰っしゃりますか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この他豊後ぶんご田野長者たのちょうじゃの千町牟田の類、昔話にも例は多く、古くは康永三年の『詫間たくま文書』にも、肥後安富庄の蒲牟田などとあって、久しく用いられていた語であることがわかる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それに比べると、種牛は体格も大きく、骨組もたくましく、黒毛艶々として美しい雑種。持主は柵の横木を隔てゝ、其鼻面を撫でゝ見たり、咽喉のどの下をさすつてやつたりして
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
庄内しょうないの酒井家の臣、加藤宅馬たくまと松平舎人とねりの二人が、ふと客間の書院で、耳をそばだてて訊ねた。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自然とたくまずして若い時分から売春婦にはれられがちであった。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
が、ぐ塀を乗り越して行くたくましい後姿が見えた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
太宰府の居館を焼かれたので内山にたてこもり、一族の託磨たくま、中村などの少数をとくして、よく一日半ほどは、死力のふせぎに敵の大軍をてこずらせた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詑摩たくま法眼ほうげん澄賀ちょうがに仰せて善導和尚の姿を描かせ、後京極殿が銘を書き、安居院の聖覚法印を導師とした、聖覚も同じ病に冒されていたが師の為に進んで祈乞をこらすと善導の絵姿の前に異香が薫じ
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
巨勢こせとか、土佐とか、詫磨たくまとかいう日本の絵が出来ました。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)