“たいしゃくさま”の漢字の書き方と例文
語句割合
帝釈様100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日もアンポンタンはおまっちゃんと四ツ角で、その大人の、目覚めざましい狂奔きょうほんを見物していた。すると、帝釈様たいしゃくさまの剣に錦地にしきじ南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょうのぼりをたてた出車だしの上から声をかけたものがある。
帝釈様たいしゃくさま御符ごふを頂いたせいか、今日は熱も下ったしね、この分で行けばなおりそうだから、——美津みつ叔父おじさんとか云う人も、やっぱり十二指腸の潰瘍かいようだったけれど、半月ばかりで癒ったと云うしね
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おきんちゃんのうちも日蓮宗狂だが、此家ここの二人もそうだった。長四畳には帝釈様たいしゃくさまひげ題目の軸がかかっていて、お会式えしき万燈まんどんの花傘の、長い竹についた紙の花が丸く輪にして上の方にかかっている。