“そんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尊崇66.7%
村荘33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この詩は維新後森枳園きえんが刊行した。抽斎はただに家庭において王室を尊崇そんそうする心を養成せられたのみでなく、また迷庵の説を聞いて感奮したらしい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其の前を礼拝らいはいして過ぐるのを見た、と云われたほど時人じじん尊崇そんそうされた菅三品の門に遊んで、才識日に長じて、声名世にいた保胤は、に応じて及第し、官も進んで大内記だいないきにまでなった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼の我孫子あびこ村荘そんそうは園は森林のごとく、晴れたる朝に先生おのを提げて下り立ち、数十本の無用の樹をり倒すと、その中に往々にして自然の鳥の巣を見出すという実状なるにもかかわらず
玄斎は維新前駒場こまばにあった徳川幕府の薬園に務めていた本草ほんぞうの学者で、著述もあり、専門家の間には名を知られていたので、維新後しばしば出仕しゅっしを勧められたが節義を守ってこの村荘そんそうに余生を送った。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)