“そくぶん”の漢字の書き方と例文
語句割合
仄聞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同君の恋愛観など親近の人たちから仄聞そくぶんすると、よほど私の抱有しているものに酷似していてはなはだ思い半ばにすぐるときが少なくないのである。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)
とにかく、二十数人の肉親すべて、私があたりまえの男に立ちかえって呉れるよう神かけて祈って居るというふうの噂話を、仄聞そくぶんすることがあるのである。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
また彼女の過去に、そのような事件があるのを私は度々、目撃しているし、仄聞そくぶんしたこともある。それ故、私は姉よりも強固に、彼女をひきとめ、その夜、一緒に寝た。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)