“せんじょうせん”の漢字の書き方と例文
語句割合
船上山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まったく、其許そこ一人の智謀がよく今日を招来したのじゃ。勲功随一と申してよい。早々に、伯耆ほうき船上山せんじょうせんのみかどの御本営へ、事のよしを使いにのぼせ、奏聞そうもんに達しおくぞよ」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……だから麓へ下って来るにはおよばん、ただ船上山せんじょうせんの方の手配をすぐたのむと、この父に代って申せ。そしておまえも叔父さまの手に付いて、ここは一生の働きどころと思うて働け
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしまだ、みかどがお船にあるこそ良けれ、日暮れを待って、近くの加茂の村社へお迎えいたし、そこでお身支度のうえ、ここより東二里余の船上山せんじょうせんへ安んじ奉りたいとぞんじまする
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)