“せんぎだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詮議立90.9%
詮義立9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出たという様なことではないでしょうか。いずれにしても、あの連中の詮議立せんぎだてはもう必要がありませんね。今度の犯罪にはちっとも関係がない筈ですから
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「その無数のものを、いちいち捕えて詮議立せんぎだていたしていたら、詮議に暮れて、大御所の跡目をうけて二代将軍たるの御事業は遂になすいとまもございませぬぞ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この好題目が眼前がんぜんにありながら、余はらざる詮義立せんぎだてをして、余計なぐりを投げ込んでいる。せっかくの雅境に理窟りくつの筋が立って、願ってもない風流を、気味のるさが踏みつけにしてしまった。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)