“すこしばかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
少許93.3%
若干6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硫黄の少許すこしばかりを與へ、清冽の水を好む山葵わさびの如き植物に、清冽の水を與へるのは、即ち茄子や山葵を壯美ならしめて、其の本性を遂げしむる所以なのであつて、茄子は茄子の美味の氣
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして、俊吉が十五の春、土地の高等小學校を卒業した頃は、山も畑も他人の所有ものに移つて、少許すこしばかりの田と家屋敷が殘つて居た丈けであつた。其年の秋、年上な一友と共に東京に夜逃をした。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
人影はなくて肉の砕片が真紅に船底を濡らしている。そしてそこには一本の櫂と一挺の短銃と若干すこしばかりの弾丸と万年筆と手帳とが血に穢れて散らばっている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)