“すけろく”の漢字の書き方と例文
語句割合
助六100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花川戸はなかわど助六すけろく鼠小僧ねずみこぞう次郎吉じろきちも、或いはそうだったのかも知れませんね。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
助六すけろくに作り雷門前地内にて往来にむしろを敷きほんの手すさびに「これは雷門の定見世花川戸はなかわどの助六飛んだりはねたり」と団十郎の声色こわいろを真似て売りをりし由にて、傘の飛ぶのが面白く評判となり
江戸の玩具 (新字旧仮名) / 淡島寒月(著)
浴衣ゆかたの腕をまくり、その頃はまだ珍らしい腕輪を見せ、やや長めの断髪の下から、水入りの助六すけろく(九代目市川団十郎歌舞伎十八番)のような鉢巻はちまき手拭てぬぐいでして、四辺あたりをすこしもはばからなかった。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)