“すが/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清々63.0%
爽々37.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しよう。わしが生命いのちよりもいとしく思ふその清々すが/\しい微笑ほゝゑみを消さずに、お前の唇のうへを通るものなら、それこそ、どんな話でも聴かう……
職業(教訓劇) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
さる程にわれ、今朝の昧爽まだきより心地何となく清々すが/\しきを覚えつ。小暗をぐらきまゝに何心なく方丈の窓を押し開き見るに、思はずあつと声を立てぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それどころか、彼女が彼に対する約(戯れだと彼は思つてゐたし——)を自ら破つて、嫁いで行つた時などは寧ろ爽々すが/\しさを覚えたことを思ひ出すことが出来た。
小川の流れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
フロラの部屋の窓には爽々すが/\しい朝陽が綺麗に当つてゐた。グリツプは、窓台の上の籠で陽を浴びてゐた。
鸚鵡のゐる部屋 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)