“しょうちょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詔勅88.9%
勝躅11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとしの二月には露国に対し宣戦の詔勅しょうちょくが降り、私の仙台に来たころには遼陽りょうようもろく陥落かんらくし、ついで旅順りょじゅん総攻撃が開始せられ、気早な人たちはもう、旅順陥落ちかしと叫び
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
入獄者一同を見廻りおり、今度の紀元節を以て、憲法を発布あらせらるべき詔勅しょうちょく下り、かつかたじけなくも入獄者一同に恩典……といいかけしに、看守はさえぎりてその筋よりいまだ何らのたっしなし
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
ことにその潜心窮理の勝躅しょうちょくに至っては、ことごとく採ってもって後学の範となすべきものがある。すなわちその画像を巻首に載せ、いささか追慕の意を表する次第である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
私はスミスの伝を読んでこれらの章に至るごとに、古人の刻苦力を用うるの久しくしてかつ至れる、その勝躅しょうちょく遺蹤いしょう、大いにもって吾人ごじんを感奮興起せしむるに足るあるを磋嘆さたんするに耐えざる者である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)