“しょういだん”の漢字の書き方と例文
語句割合
焼夷弾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここで幾度か出征兵士の壮行会が催され、英魂が迎えられ、焼夷弾しょういだんの処置が練習され、防火の訓練が行なわれた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
千箇の焼夷弾しょういだんの中で路面や広場に落ちたり河に落ちたりして無効になるものが仮りに半分だとすると五百箇所に火災が起る。これは勿論水をかけても消されない火である。
烏瓜の花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
模擬焼夷弾しょういだんが炸裂し、発煙筒の黄色い煙があたりに立ちこめ、警防団のポンプが出動し、メガホンでわめく人声、バケツを手にして右往左往する男女の黒影、真実ほんとうの火事場のような騒ぎである。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)